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ツアーファイナルが終わって

遅くなりましたが、AJISAIのラストツアーへ足を運んでくれた皆様、本当にありがとうございました。
あっという間の時間でした。
僕らを12年間ずっと支えてくれたのは紛れもなくあなたたちです。
この12年間を思い返すと色々な出来事が蘇ってきました。

最初はただガムシャラに、自分さえ楽しければそれでいいと思いながらバンドをやっていましたが、AJISAI結成当初ほとんどいなかったお客さんが1人2人と少しずつ増えてきて、いつの間にか自分のためだけにやってた音楽が誰かと一緒に楽しむための音楽に変わっていました。

一体今までどれくらいの数のライブをして、どれくらいの距離を移動して、どれくらいの人達と出会ってきたのかは解らないけど、無意味なことなんて何一つなかったと今なら自信を持って言えます。
楽しかったことも苦しかったことも、後から思い起こせば不思議なことに結局どちらも素敵な思い出になるんですね。

ある時僕は音楽をやるのがすごく嫌になった時期があって、それは良い曲を作り続けなければいけないという義務感とプレッシャーと、将来の事とか身体的・精神的な疲れとか、とにかく色んなものが重なって押し潰されそうになったんです。
それは音楽に限らずどんな仕事でもそうだと思うんですが、自分の好きなことを仕事にしてそれで食べていくのは本当に難しいこと。
本音を言えばたとえ一発屋でもいいから一度は日の目を見たかったです。
でもそうならなかったのはきっと僕らに何か足りないものがあったからなんだと思います。

でもまぁもしも仮にAJISAIが何かの間違いで売れていたとしても、このタイミングでの活動休止は変わらなかったのかもしれません。
今となってはもう解らないことですが。

そんな負のスパイラルから救い出してくれたのはAJISAIの音楽を変わらずずっと好きでいてくれた皆さんの応援に他なりません。

そして何よりメンバーに対しては、紆余曲折ありつつも僕の作る楽曲を信じてここまで着いてきてくれた感謝の気持ちと、正直こういう結果になってしまい申し訳ないという思いがあります。
もしかするとこの12年間、家族より友達より恋人より一緒に過ごしたのがメンバーなのかもしれません。
家族でも友達でも恋人でもなく、メンバーは“メンバー”という括りしかないのです。

何かを貫くには違う何かを犠牲にしなきゃいけないんだと改めて思いました。
“犠牲”というと少し大袈裟かもしれませんが、それでも僕はこれまで音楽を最優先し続けてきた結果、疎かにして傷付けてしまった数々のものを、もう一度ひとつひとつ大切にしたいと思ったんです。
そのためには一旦音楽と距離を置くことが必要でした。
本当に馬鹿で自分勝手ですみません。

でもやっぱりまた皆の前で歌いたいです。
メンバーたちとガヤガヤ言いながらスタジオに入って、そしてライブがしたいです。
それがいつになるかは解らないけど、その時が来たらまたあなたたちに会いたいです。
もしかしたら僕らはもう立派な中年オヤジになってるかもしれませんが。

ツアーファイナルが終わって、しばらくは音楽と離れた生活を送ろうと思ってたんですが、街を歩いてて楽器屋があればやっぱり立ち止まってしまうし、コンビニの有線で良い曲が流れてたら自然とコード進行を解読しようとして聴き入ってしまいます。
始めてギターに触った小学生の時はギターコードをひとつ覚えるたびにすごい嬉しくて、とにかく弾けるようになりたくて昼夜問わずご飯を食べるのも忘れて無我夢中でずっとギターを抱えていました。
結局僕はあの頃の気持ちから何も変わってないと思います。
だけど次第に音楽を追求すればするほど勝手に自分でハードルを上げて、音楽とはこうあるべきだ、こうでなくてはならない、と決めつけていました。
音楽を続ける理由、売れたい・有名になりたいという欲望、曲作りに疲れ果ててもその中で無理やり楽しさを見つけようとする矛盾。
だけどそれは大きな間違いでした。
僕はただ純粋に音楽が好きなだけ、たったそれだけのことだったんですね。

おそらくこれからもその先も、僕の人生の中で一番輝いてて胸を張って誇れるものがこの12年間の出来事だったと思います。

まだ7月にライブが1本残っていますが、特別気負うことなく僕らは僕ららしいライブで締め括れたらと思います。

活動休止してもこの日記は気まぐれではありますが、たまに更新しようと思ってるので暇な時にでも覗きにきて下さい。

長文読んでいただきありがとうございました。

松本


  • 2013.8.21.release!!

  • “アンドロイド” MV

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